ザイFX!トップ > 為替ニュース > 11月12日(土) 07時06分より
<金:5日続落、1250ドルの節目割り込み売りが加速>:Powered by フィスコ
11日のNY金先物は5日続落。高値は22時38分の1262.10ドル、安値は1時21分の1223.40ドル。トランプ次期大統領に対する政策期待を受けて、株式市場ではNYダウが過去最高値を連日で更新するなどリスク資産に資金が向かっており、金からは引続き資金が流出。5ヶ月ぶりの安値をつけている。テクニカル面では、200日移動平均線(1282ドル水準)を下放れている。10月もみあった1250ドル水準を下抜けたことで売りが膨らんだもよう。商いを伴った下落のため、1200ドルを一気に割り込む可能性もある。
原油:大幅続落、10月のOPEC増産が嫌気されNYMEX原油12月限終値:43.41↓1.25
11日のNY原油先物は大幅続落。高値は23時03分の43.90ドル、安値は1時32分の43.03ドル。石油輸出機構(OPEC)が公表した11月の石油市場リポートでは、10月の加盟国の生産量が前月から増加し、過去最高水準に達した。また、16年の世界の原油需要見通しを引き下げたことで、需給面の緩みが長期化するとの見方が強まり原油は売り優勢となった。加えて、石油サービス会社ベーカー・ヒューズが発表した米原油生産向け掘削設備(リグ)稼働数は、2週連続で増加。米国市場での減産ペースが鈍っていることもマイナス視された。
日足チャートでは、200日移動平均線(43.4ドル水準)まで下落している。米大統領選挙を通過したことから、市場の関心は月末のOPEC総会に向かう。
☆:私心:先週の大統領選挙で勝利したトランプ氏への期待から、株式並びに為替相場は高値を維持した。しかし、今後、トランプ政権の世辞的チーム=政権政策遂行スタッフがどのようなメンバーなのかによって、経済政策の展望はどうなることやら、また、強気のトランプ氏の出現で北挑戦への軍事進攻も考えられる。戦争により、ストックされている軍事物資がはけると、経済効果は大きい。共和党政権は過去、アフガニスタン・イラクなど軍事行動で経済効果を発揮してきた。残るターゲットは原子爆弾という大量破壊兵器をもった北挑戦の扱い方しだいか?このことにより、中国への忠告となるかもしれない。かってな妄想である。・・・・